羽生田たかしWEB通信 9号

2019年6月28日

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    羽生田たかしWEB通信9号
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【岩盤規制とは何だったのか】

 規制改革の議論において「医療における岩盤規制に穴を開ける」という言葉がキャッチフレーズの様に使われておりました。
 その中から出てきた内容というのがドローンによる薬の配達や、テレビ電話による遠隔診療、外国人医師による医療の拡大など、医療の基本である安全というものを全く考慮しない、利便性を優先したものであり、基本的に対面による安全性や本人確認などを割愛する効率のみを追求したものでありました。
 地域医療を献身的にお支えの先生方はよくお分かりでしょうが、医師は患者が診察室にはいってくる歩き方や仕草、雰囲気などからすでに診察を始めています。対面を軽んじて待合時間がもったいない、といった側面だけで医療を評価するのは大きな過ちであり、極めて危険であります。また医師はがんじがらめの規制の中で医療を提供しており、医療界における真の規制改革は即ち「医療に関わるすべての規制を撤廃すること」であります。
 医療の改革を推進するというのであれば、患者にも医療提供者にも、そして社会にとっても恩恵があるべきで、利便性やどこかの誰かが「やった感」や「手柄」を立てる為に利用するのは言語道断である、という事は声を大にして指摘し続けて参ります。

参議院財政金融委員会 理事
自民党厚生労働部会 部会長代理
医師の働き方プロジェクトチーム 座長
参議院議員
羽生田 たかし

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 すべての人にやさしい医療・介護を
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